閉じる
閉じる
閉じる
  1. 18監査事務所が会計士資格を誤表記で有報訂正が必要らしい
  2. 内部統制新基準が2025年3月期より適用に(公開草案)
  3. デューデリジェンス(DD)費用の税務上の取り扱い
  4. テレワークの交通費、所得税の非課税限度額適用の有無は本来の勤務地で判断…
  5. プライム市場上場会社、88.1%が英文招集通知を提供
  6. タクシー、インボイス対応か否かは表示灯での表示を検討?
  7. 副業の事業所得該当判断の金額基準はパブコメ多数で見直し
  8. 総会資料の電子提供制度、発送物の主流はアクセス通知+議案等となりそう
  9. 押印後データ交付の場合、作成データのみの保存は不可(伝帳法)
  10. 四半期開示の議論再開(第1回DWG)
閉じる

出る杭はもっと出ろ!

上場直後に一転営業赤字転落を公表したgumi-繰延税金資産の計上が見込める?

2014年12月18日東証1部に直接上場した株式会社gumi(4月30日決算)が昨日(2015年3月5日)に業績予想の下方修正を公表しました。

従来の通期予想は連結売上高309.7億円、営業利益13,2億円、経常利益12.7億円、当期利益8億円でしたが、これを売上265億円、営業利益△4億円、経常利益△6億円と赤字予想となりました。

上場直後にやってしまったという感じで、上場後3340円からジリジリと下げ続けて2500円前後で推移していた株価は一気に500円(ストップ安)下げて2081円となっています。信用で買っていた人は悲惨な目にあっていそうです。

3Qの実績は売上高206.2億円、営業利益4.2億円、経常利益2.9億円、当期利益△2.2億円となっています。それで何故通期で営業損失に転落するのかですが、理由としては売上計画の修正が主な理由としてあげられています。

9ヶ月で売上が206億円であることから考えると通期で売上265億円というのは売上が大きく落ち込んだという感じではありませんが、「海外展開を積極的に進めていたために上昇した固定費が利益を圧迫」したため営業損失に転落したとのことです。

固定費が増加しているとのことですので、海外での売上が今後も好転しないようであれば損失から抜け出せないという可能性もありそうです。会社は本日付で30億円の借入をすることを取締役会で決議した旨をリリースしています。

連結総資産の約8割が現金及び預金(189億円)という状態で、更に借入をするか?という気もしますが、借りられるうちに借りておこうということなのかもしれません。

興味深いのは、業績予想の修正のリリースにおいて「当期純利益については、繰延税金資産の計上が見込めるため、法人税等調整額が当期純利益に対しプラスに寄与する」とされている点です。

上場時のIの部では、14年6月期も13年6月期も繰延税金資産に対しては全額評価性引当金が計上されており繰延税金資産の計上額は0円となっています(単体も同様)。連結ベースでも単体ベースでも両年ともに経常損失を計上しており、繰延税金資産に回収可能性がないと判断されたのだと推測されますが、今期も損失見込みであるにもかかわらず、今期は繰延税金資産の計上が見込まれるのは何故なのだろうというのは気になります。

業績予想が最もシビアに見られる新規上場後に業績予想の下方修正をした会社が、来期は利益が見込めると予想しても回収可能性があると判断するのは難しそうです。

繰延税金資産の内訳をみると減価償却超過額が3.4億円、5.7億円と増加してきているのでこの認容で課税所得の発生が見込まれるということなのかもしれませんが、何か他の要因があるのだろうか・・・

果たして通期でどうなるのか、6月に確認したいと思います。

日々成長

関連記事

  1. UKCホールディングスが連結子会社の会計処理誤りの影響を公表

  2. エナリスは調査委員会の調査結果報告を何故公表しないのだろう?

  3. 売上と売上原価の2000万円の入り繰りで課徴金約1億円?-日本ア…

  4. 収益認識会計基準-表示・注記事項の改正確認

  5. エナリスに対する上場契約違約金2400万円は高い、安い?

  6. 2016年IPOは86社で7年ぶりの減少




カテゴリー

最近の記事

ブログ統計情報

  • 12,850,618 アクセス
ページ上部へ戻る