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出る杭はもっと出ろ!

続出するお粗末IPO-東洋経済(2015/4/18号)

東洋経済の今週号(2015/4/18)の核心リポート04に「活況ムードに冷や水 続出するお粗末IPO」という見開き2枚の記事が掲載されていました。

お粗末IPOとしてこの記事で登場しているのは以下の5社です。

  1. gumi
  2. ジャパンディスプレイ
  3. フルッタフルッタ
  4. みんなのウェディング
  5. エナリス

さて、この5社の公開価格、初値、2015/4/13の終値は以下のようになっています。
2015-04-13_1

なお、gumiとジャパンディスプレイが東証一部、それ以外がマザーズ銘柄となっています。それぞれの会社が何をしてしまったのかを一応確認しておきます。

(1)gumi
上場直後に黒字から赤字に業績予想を修正。さらに、韓国子会社で不正が発覚。さらに上場3か月で希望退職者の募集を開始。
日本取引所グループの斉藤惇CEOに「投資家の信頼を損ないかねない最近のIPOは看過できない。3か月で業績予想を黒字から赤字にしてしまうなんて経営者としてありえない」と言わしめた会社。

(2)ジャパンディスプレイ
2014年3月19日に上場後、2014年4月28日に平成26年3月期通期業績を、2014年10月15日に第2四半期および通期の下方修正を実施。
特に2014年10月15日の下方修正では連結経常利益は15億円(修正前315億円)となんとか利益を確保したものの、純利益ベースでは従来の黒字予想から赤字予想へ修正されています。
2度あることは3度あるといいますが・・・

(3)フルッタフルッタ
上場後2か月で業績を下方修正し、直後にCFOが一身上の都合で辞任。
ただし、下方修正されたのは営業利益のみ。下方修正の理由は商品評価損や在庫廃棄損を計上したことであるが、一方でデリバティブ評価益の計上で経常利益以下の業績予想は変動していない。

(4)みんなのウェディング
創業者で当時社長兼CEOの飯尾慶介氏が売上にかかわる入金を個人資金から拠出していたことが判明し、辞任へ。
また、申請期の通期業績を下方修正。

(5)エナリス
数々の粉飾が発覚し、社長は辞任。過年度の数値を著しく修正する結果となり、監査法人も交代。

ここで取り上げられている5社をみるといわゆる粉飾の度合としてはエナリスが頭一つ抜けている感じがしますが、興味深いのは、公開価格との直近株価の比較という点ではエナリスのみ現時点においても公開価格を上回っているという点です。

そういった意味では、エナリスくらいまでは比較的無難な値付けがなされていたということなのかもしれません。一方で2014年上場の4社は約半額という結果となっています。

エナリスを除く4社については、子会社での不正発覚等があるものの過去の財務諸表が目も当てられないほど誤っているということではありませんが、上記記事に掲載されているレオス・キャピタルワークスの藤野英人取締役の言葉を借りれば「予想の粉飾」ということになりそうです。

また同記事の冒頭では「最悪ですよ、本当にありえない」という大和証券の法人営業社員の言葉を紹介し、「怒りの矛先はgumiをめぐり2014年初めに主幹事証券の座を大和から奪取した、野村証券に向けられている」とされています。
上場申請書類には、主幹事証券や監査法人が変更になった場合にはその経緯などを記載することが求められますが、当該書類は一般には公開されません。主幹事証券を変更するのが悪いことではないと思いますが、主幹事証券が無理をして上場させているのではないかという疑念はなくはないので、主幹事証券の変更や監査法人の変更については一般に公開される情報に含めてもよいのではないかという気はします。

上記藤野氏の言葉として「VCから集めたカネで過度に広告宣伝に依存しているのもよくない」。また、別のVC幹部の言葉として「今は必要以上にベンチャーにカネが集まる。が、テレビCMに使っているだけで、資金の供給量にふさわしい企業家はまだ少ない」と紹介されています。

このような言葉から連想されるのが、4月28日にマザーズに上場するGunosyです。設立後3期目でマザーズに上場しようとしている赤字ですが売上の成長は著しいある意味マザーズらしい銘柄です。

少し前にTV CMが比較的多く目についたので、使用しているかどうかはともかくとしてグノシーという名前を聞いたことのある人は多いのではないかと思います。

こんなにTV CMを流しているグノシーってなんだろうと思いっていましたが、既に資本金約14億円、資本剰余金約14億円とかなりの資本が投下されています。

そしてさらに、マザーズ上場により約49億円の資金調達を図ることを計画しています。この調達資金の使途はすべて広告宣伝費と広告宣伝費を調達するための上場となっています。

ソフトウェアが比較的多額に計上されているのかと思いきや、申請期の2Q末でも無形固定資産は約4百万円しか存在しません。直前期末から投資その他の資産が約1億円増加していますが、これは本社移転による敷金の増加が原因のようです。従業員60名程度の会社で敷金が1億円の本社・・・

調べてみると六本木ヒルズへ引っ越したようです。これも広い意味では広告宣伝なのか・・・

また、グノシーの場合は、約36億円の売り出しも予定されています。ここで210万株の売り出しを予定しているのが木村新司氏です。木村氏は同社の筆頭株主で約41%の株式を保有し、住所はシンガポールとなっています。ネットを検索してみると、どうやら個人投資家でもあり共同創業者でもあるようで、2013年から2014年8月くらいまで代表取締役Gunosy共同最高経営責任者(CEO)だったようです。

同氏の経歴などはこちらのブログでよくまとめられています。

木村氏とグノシーの現役役員の経歴からすると、比較的「グリー」が目立つという点も特徴があります。

主幹事はgumiと同様、野村証券です。はたしてどうなっていくことやら。

日々成長

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